突出口に関するQ&A

突出口に関するQ&A


Q1 歯科矯正だけで突出口の治療は可能ですか?

歯だけが前に突き出ている場合は、矯正だけでも効果があります。しかしほとんどは、歯だけではなく歯茎まで前に出ているケースが多く、その場合突出口手術で改善が必要です。また症状によって両顎手術が必要な場合もあり、正確な検査と分析を行わなければなりません。

 

Q2 突出口手術も全身麻酔ですか?

はい、全身麻酔で進行しますが、出血は多くありません。手術後の翌日に退院が可能で、5~7日で日常生活や出勤が可能です。術後1~2週間後から食事や会話にも不自由さがなくなります。その後の歯の矯正期間も6ヶ月以内ですので、短い期間で改善できるのがメリットといえます。

 

Q3 どのような基準で、突出口か両顎手術かを決定するのでしょうか?

通常4mm以上の突出がある場合は、犬歯の後ろの歯を抜歯しその空間を利用して突き出た口元を後ろへ押し込む方法(セットバック)を行います。また突き出てる程度が4mm以下である時は、抜歯をせずに口元全体を後方へ押し込む両顎手術を施行します。しかしこの基準は一律的に適用するのではなく、患者さんの状態や症状、要求に合うように、様々な面を考慮したうえで、どちらの手術が適正かを診断します

 

Q4 矯正だけで治療が可能な突出口なら、矯正期間はどれくらいかかりますか?

人それぞれ歯槽骨の強度と移動距離が違うため、精密な診断によって矯正期間は決まりますが、一般的には、矯正は1~2年ほどの期間が必要になります。また矯正が終わった後にも矯正維持装置を約1年は着用しなければなりません。これは矯正後、歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐためで、着用したほうが綺麗な歯の状態を維持することができます。