半永久フィラー・アテコール!本当に安全?!①

みなさん、アテコール(Artecoll)をご存知ですか?(※韓国では発音がアテコールになるのですが、日本ではアーテコールと呼ばれています)アテコールとはフィラーの一種で、その持続効果は約10年といわれている半永久フィラーです。10年も持つなんてちょっと怖い・・・怪しい・・と思われる方もいるかと思いますが、今日はそんな半永久フィラー・アテコールについてご紹介します。

 

一般的なフィラーは、個人差がありますが、維持期間が6カ月~1年ですので、周期的に施術を受けなければならないという短所があります。そこで維持期間を克服した半永久フィラーと呼ばれるのが、アテコールです。本当の永久ではありませんが、その効果は無限でほぼ永久的に長くもつといえます。

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アテコールは本当に安全?

アクアミッド、インターフォール、バイオアルカミド、アテコールなど、半永久フィラーにも種類は色々あります。この中でも10年以上、韓国国内で臨床資料を保有した半永久フィラーはアテコールが唯一です。またアメリカFDAで承認を得た安全性が保証された製品です。アテコールはPMMA20%、ボバインコラーゲン、リドカインという成分でつくられています。その各成分が何かを知れば、アテコールが何かを知ることができそうです。

 

1)コラーゲン再生を助ける刺激剤 PMMA = Polymethyl Methacrylate

この物質はフィラーで使用される、はるか以前から医学的に使われています。1936年から義歯や歯の補綴(ほてい)用として、1976年から整形外科で骨をくっつける際に使われました。しわの治療の目的で使用され始めたのは1994年からです。アテコールの構成物質は、コラーゲンと共に体に注射すると、吸収されずに残るコラーゲン再生の助けをする刺激剤の役割をします。 

SnapCrab_NoName_2013-6-19_15-50-39_No-00(加工前の不規則な粒子)(加工後の均一な粒子

アテコールは微細粒子を丸く均一に加工し異物質を減らします。粒子が不規則な形のまま体内に入ればフィラーを打った場所が赤くなり固くなってしまうのです。

 

2) ボバインコラーゲン Bovine Collagen
ボバインコラーゲンは牛の真皮から抽出したコラーゲンの一種です。医療用で作られた純度の高いコラーゲンです。保湿と弾力に効果的で、皮膚改善に卓越した成分といえます。

 

3) リドカイン Lidocaine
リドカインは体の一部分に麻酔する時に使う局所麻酔剤です。ですのでアテコール施術をする際に痛みが少ないのです。この成分はヒアルロン酸成分のフィラー・ジュビダームにも含まれています

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半永久フィラー・アテコールは溶かせない?

/最近フィラー施術をする病院は本当に多くなり、現在は皮膚科の病院でも気軽に受けられるようになりました。フィラーは顔の望む部位にチャチャっと簡単に注射を打つと考える方は多いと思いますが、それはとても危険な考えです。針注射でフィラーを皮膚に注入しますが、綺麗に形作る手際は医師の裁量にかかっています。フィラーが上手く注入されないと、凸凹になってしまったり、形が気に入らないといったことが起こりえます。しかしヒアルロン酸成分であるフィラーは、溶かす注射を打てばある程度解決することができます。

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(変質しないよう、日光遮断、無菌状態を維持するためにケース入れて保管)
入れて保管)

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一方、アテコールは溶かすことができません。無くしたい場合は手術で除去するしかありません。 炎症で生じる肉芽腫が表れることもあります。(※副作用を強調してるわけではありません) もちろん確率的にはとても低く10000人に1人あたりの確率で、これはダウン症候群が発生する確率より低い確率になります。また万が一肉芽腫が生じたら、手術意外の方法がないわけではありません。ホルモン剤の一種であるトライアムシノロン Triamcinolone 20mgと局所麻酔剤で使われるリドカインLidocainを1:1で希釈し、2週間隔で2回注入すれば改善の余地があります。アテコールの持続性は非常に魅力的ですが、溶かすことができないという点を念頭に置き、慎重な考慮とカウンセリングは必須です!

②へ続きます