輪郭手術後の固定ピンの除去について

最近、固定ピンの除去についての問い合わせが増えています。実際、歯科などでレントゲン撮影などをする機会がありますと、ピンが写ってしまうため、手術がバレてしまうのを嫌がる方はたくさんいらっしゃると思います。そこで今回は、固定ピンの除去について記事にしたいと思います。

輪郭手術で固定に使用されるピンやプレートは、チタンという金属素材のものです。これはすでに歯科や心臓内科など他の医療分野でも古くから使用されている物質で、安全性についても十分に認証されており、体内の中にあっても副作用を誘発したり、動いてしまうという恐れはありません。

そのため、輪郭手術をして半年も経つと、ほとんどの方は手術したことも忘れ、ピンの存在も気にならなくなり、あえて除去しようとは思いません。しかし中には何らかの理由からピンを除去したいという方はいるのですが、その場合はもちろんピンの除去は可能です。

ピンの除去ができるのは、輪郭手術をして6ヶ月~1年経過してからになります。固定ピンやプレートというのは、輪郭手術の際に、折骨した骨を固定させるために留めたものですのでその部分の骨が十分に固定されるには半年はかかります。そのため除去するには、少なくとも6ヶ月以上が経過していないとピンの除去はできません。

では反対に、輪郭手術をしてかなりの年数(4、5年以上)が経ってる場合はどうかといいますと、術後あまりに長い年数が経っていますと、ピンが骨に覆い被さってしまい、すべてを除去するのが難しいこともあります。しかし全てのピンがそのような現象になるというわけではなく、一部除去できない可能性もあるいう意味ですので、正確には病院で検査を受けて調べてもらう必要があります。

もしはじめから、いずれ固定ピンを除去する計画があるのでしたら、部位によっては、溶けるピンを使用することも可能ですので、手術の際に先生と相談されてみるといいでしょう。