輪郭手術 基本編Part1~エラ骨削り~

エラの手術は別名、下顎角切除術とも言われますが、病院によって手術名の呼称が異なり、複雑な手術名を持ったものもあります。今日は輪郭手術の基本編としてエラ骨にはどんな手術方法があるのかをご紹介したいと思います。今日ご紹介する4種類の手術を基本とすればエラ切除術の全ての説明がつくと思いますので参考にしてみてください。

 

1 直線骨切り術

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顎のラインに直線というのはありません。しかし、骨を切る器具の特性上と医師の技術的な判断で一番簡単である直線骨を切ってしまうと、図のような2次角ができてしまいます。医師にとっては一番簡単な手術ですが、とても初期段階の技法であって、エラの角度は緩和されますが、曲線形の自然なエラではなく2次角ができて整形の究極の目的である自然なラインを作ることはできないという短所があります。手術機器に限界のあった過去に多くなされた方法といえます。

 

 

2 逐次的骨切り術

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上の図1の技法の2次角の問題を解決するために出た手術方法です。この方法は顎のラインを曲線に作るために1番の技法のように大きく骨切りした後、2次角ができる部分を何回か切って、曲線に近づける方法です。1番の技法の直線骨切り術と下の3番の技法の曲率骨切り術の中間とみて良いでしょう。長所としては、当然、1番の技法に比べて、2次角を緩和することができる反面、手術時間が長く何回か削るため、周囲の組織の損傷も増えるという短所があります。

 

 

3 曲率骨切り術(ブーメラン骨切り術)

 

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2番の技法の逐次的骨切りより1段階発展した形態です。顎のラインを始めから一度に骨を切る方法で、みた感じも一番良い方法に思えますが、一番難度の高い技法であるため、医師のテクニックが重要です。一度の骨切りで望む顎のラインを作ることができ、手術時間も短縮され組織の損傷や腫れが最小限にすみます。ブーメランのようにゆるい曲線で切り取り、ブーメラン骨切り術とも呼ばれています。骨切りのラインと曲率の大きさは顎の形と長さ、他の顔部分の比率に合わせてデザインされ、精巧な手術道具と繊細な手術技法で完成されます。(手術道具も全動鋸のこぎりとレーザーの2種類がありますが、いまだに全動のこぎりを使用しているところもあるといいます。レーザーが絶対に良いとは言い切れませんが、扱いがより容易ではあります。)

 

4 曲率骨切り術(前方延長骨切り術)

 

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ブーメラン骨切り術と原理は同じですが、エラ部分と共gオは、エラを減らすのと同時に前顎に骨切りラインを延長して前側の顎の大きさを減らし骨を整えることで、正面からみた時の満足度を高めることができます。3番の技法と比較しても、3番だけでは、側面の効果は確実に得ることはできますが、正面から見た時にも広い場合にはこの4番の技法を使い、正面から見た時にも美しく見える効果を得ることができます。

 

 

5 皮質骨切除術

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皮質骨切除とは、下顎の骨が厚く、正面から見た時に下顎が幅広く見える場合に適した手術です。すなわち、4番の技法だけでは正面から見た時に満足のいく効果を得られない場合に、この皮質骨切除術が追加されます。

エラの骨を上記4種の技法を通して角を減らせば、理想的な顎ラインを得ることができます。しかしエラの角ばった部分が外側に広がっている場合には、正面から見た時にも効果がありますが、下顎部分の骨が厚く、正面から見た時に下顎が広く見える場合には、皮質骨切除術が必要です。また、正面から見た時に、より変化を望む場合にも、皮質骨切除術は必要です。

 

 icon-comment 皮質骨とは何か?

人体内に存在する骨には、海面骨皮質骨の2種類があります。この時、顔の骨は皮質骨がサンドイッチのパンのように外側にあって、その中側を海面骨で満たされています。腕や足の骨のような円中の形をした骨は外側を皮質骨で取り巻かれており、中は海面骨で成っています。海面骨は、造血作用で血液を作る、骨の機能と構造においてとても重要な役割を果たしています。これに比べて、皮質骨は、骨の強度を維持する構造的な機能を主に果たしています。私たちの骨は3層からなっていて、この3層のうち一番外側の1層を皮質骨といいます。この皮質骨を切除すなわち削り取ることが、皮質骨切除術です。皮質骨を研ぐこともありますが、これでは皮質骨が再生されてしまうため完全に切除をして再発を防ぎます。

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以上、今回はエラ骨削りの手術方法についてご紹介しました。次回パート2では前顎手術の種類(T字切骨、V字切骨など)についてご紹介したいと思います。