夏の手術は避けたほうがいい?整形の誤った情報

インターネット上には、整形の誤った情報や噂があふれています。当ブログではそれらの誤った情報について度々取り上げていますが、今回は最近とくに質問を多く受けたものを事例にご紹介したいと思います。

 

■夏に整形手術を受けるのはよくない?

手術によっては、数日間顔にテープを貼った状態で過ごさなければならない場合があります。それが夏だと汗のせいでテープが剥がれ易くなるといったことはあります。しかし夏に手術をしたからといって炎症の起こる可能性が高くなることはありません。夏は暑さによる不快感が増しますが、最近は室内ならどこでもエアコンが完備しているため、暑さが原因で手術の結果に影響を及ぼすようなことはありません。

 

■整形は、若い時にするほどいい?

外見上あまりにも醜いとか、精神的、心理的に病を誘発するほどの場合なら、幼少年期であっても適度な時期にするのがいいでしょう。どんな状態のときにどのタイミングで手術を受けるのがいいかは、人それぞれの状態や年齢によって異なるため、形成外科専門医との相談が必要です。最近の韓国では、小学生や中学生が二重手術を受けたいと相談にくるケースが増えており、段々、美容整形を望む年齢が若年化しているといえます。しかしまだ未熟の幼少年期に手術を受けると、大人に比べて傷跡が多く残ってしまったり、二重がほどける確率が高くなったりもしますので、美容目的の手術は思春期を過ぎてからしたほうがよさそうです。

 

■フィラーやボトックスを中断するとシワがひどくなる?

フィラーやボトックスというのは、時間が経つと分解され、吸収され無くなります。そのため、シワのないピンと張った肌をキープするには持続的に施術を受けることになります。では、中断してしまうとどうなるかというと、単に、施術を受ける前の元の状態に戻ります。しかし人は一度良い状態を体験してしまうと、元に戻っただけなのに、酷くなったと感じてしまうものです。つまり、注射をやめれば以前の元の状態に戻るだけであって、実際のところシワがひどくなるというようなことはありません

 

■目尻切開は、戻りがある?

目尻切開は、下眼瞼の外眼角部を切開し、後ろの皮膚と結膜を分離し、目尻の靭帯の(外眼角の付着部位に付く)位置を調整して靭帯を外側の眼窩骨の骨膜の下側に新しく固定する手術です。

これ以外にも少し変形した手術方法もあり、病院ごとで手術方法に若干の差はありますが、手術後に1~2mmほど内側に移動する(戻る)ことがあります。しかしこれはごく稀なケースであって、全ての人がそうなるというわけではありません。

 

■鼻の手術後は鼻をかめない?

鼻の手術後、約1ヶ月間は外部からの衝撃を与えないことが重要です。手術の1週間後にギプスの除去や抜糸をし、その後は化粧や洗顔が可能になります。また鼻をかむのは、手術の1週間後から可能です。術後2~3日間は、鼻から出血あるいは、血の混じった鼻水がでることがあるので、その時は鼻をかむのではなく、やさしくふき取るようにします。

 

■鼻の手術後、ブタ鼻ができなくなる?

鼻背にシリコン(I字型)+鼻先に軟骨、といった手術をした場合(これは一般的な鼻の手術方法)、鼻背と鼻先の軟骨が分離しているので、鼻先は自然に上下に動かすことはできます。また術後、2~3ヶ月過ぎれば、ブタ鼻をすることも可能です。ただし、鼻中隔軟骨を使用した鼻先の延長術などを行った場合は、部分的に鼻先の動きに制限が生じるでしょう