【輪郭手術】基本的な管理方法②

今回は、前回の記事【輪郭手術】基本的な管理方法①の続きです。輪郭手術後の核心となる管理方法を詳しくご紹介いたします。

 

輪郭手術後、基本的な管理

腫れの管理

輪郭手術を終えると、その後3日間かけて腫れはピークに達します。人生で初めて体験する顔のひどい腫れようにビックリする方もいますが、腫れは手術後に当然起こる現象ですので心配ありません。

通常、大きな腫れは1週間過ぎればだいたい引いてきます。個人差はありますが、多く見積もっても3~4週間目にはほぼなくなります。その後は小さな腫れが、およそ2~3ヶ月かけて徐々にひいて落ち着きます。長くかかる人でも6ヶ月くらいでしょう。

 icon-hand-o-right 腫れの管理方法
手術を終えて4~5日目くらいまでは冷湿布でよく冷やします。よく冷やすことで腫れが大きくなるのを抑えます。それ以降は、逆に温湿布をします。温めることで血液循環を促す効果があります。

 icon-hand-o-right フェイスバンド(圧迫バンド)の着用方法
(韓国ではテンギミと呼ばれる)フェイスバンドは、腫れの管理のためによく活用されます。着用期間は手術部位や病院によっても差がありますが、手術後に初めて病院を訪問した日から2ヶ月間は着用するといいでしょう。

 icon-hand-o-right フェイスバンドの着用時間 
初期は、寝る時以外はほぼ一日つけているのが望ましいです。といってもつけっぱなしというわけではなく、1時間着用したら、30分はずす、という感じで付けたり外したりを繰り返します。​続けて着用しつづけると、むしろ血液循環の妨げになるのでよくありません。

 icon-hand-o-right 手術後の姿勢 
特に気を付けたいのは、顔が俯いたり、うつ伏せになる姿勢をしないことです。横になる時は、枕をいくつか重ねてなるべく頭が心臓よりも高い位置になるようにします。また横向きの姿勢も片側に圧力がかかってしまいますので、寝る時は真っすぐ仰向けで寝るようにしましょう。

動きについての注意

輪郭手術後の管理方法で一番重要なことは、口を大きく開けないことです。では口を大きく開けるとはどれくらいの基準かというと、縦に指が3本入るくらいの大きさです。

これより大きく口を開けてしまうと、手術した部位に無理がかかる恐れがあるので、術後5~6週間は特に注意が必要です。

鼻を咬む行為もまた危険です。顔に力が入ることで圧迫が大きくなり内部に出血する恐れがあります。

逆にやって良い動きとは、一日に30分程度ゆっくり歩くことです。回復の促進につながります。なお早歩きや、軽い運動は、1~2週間後から可能ですが、激しい動きを伴う運動は少なくとも1ヶ月間は控えてください。

口内の傷の管理方法

輪郭手術のほとんどは、口内を切開して行う手術方法になり、これは傷が外からは見えないというメリットがあります。しかし、見えないからこそ、口内の傷はより神経を注いで管理しなければなりません。​切開した部位の炎症を防ぐために、必ず口をゆすいで清潔に維持するというのが、まず基本になります。

​ icon-hand-o-right 口内の消毒方法 
口内を常に清潔に保つために、術後はできるだけ病院で処方してもらった消毒液で2~3時間おきに口をゆすぎます。やり方は、水少量を含んで首を左右にゆっくり傾けながら動かし、最後は自然に流れ出るように吐き出します。(普段のように水を多く含んで口をブクブク動かすと、手術部位に無理がかかって口内を圧迫してしまいます)

また、市販のうがい薬は1ヶ月過ぎてから使用することをおすすめします。もし病院で処方された消毒薬を全て使い切ってしまったら、生理食塩水や、純水でもかまいません。

 icon-hand-o-right 歯磨き 
およそ1~2週間後から可能
です。手術した部位に刺激を与えないように毛が柔らかく、小児用など小さいめの歯ブラシを使用するといいでしょう。また歯茎には絶対に当たらないように注意してください。

おまけ

輪郭手術後は、顔の筋肉が自分のものではないような違和感を感じることがあります。またエラ削りや顎先の手術を受けると、一時的に下唇の感覚が鈍くなることもあります。このような症状は一時的なもので、時間の経過とともに徐々によくなっていきます。通常だと3ヶ月以内には正常に回復しますので心配はありませんが、それ以降も違和感や不自由なことがあれば、病院へ連絡したり訪問して経過チェックを受けるようにしてください。


 

以上ここまで、食べ物から、動きの制限、口内の傷の管理方法まで輪郭手術後に守らなければならないことあげてみました。

守ることや、やることが多くて大変そうと思った方もいるかもしれませんが、辛抱するのは、はじめの1週間くらいです。人間やっているうちに一つずつ慣れて、そのうち習慣になり、気づいた時にはすっかり回復して綺麗な輪郭になる日がやってきますので、あまり難しく考えずに、術後の管理もすべては綺麗になるため!と思ってダウンタイムを過ごしてみてください。