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韓国の美容整形外科には非専門医が経営する病院が非常に多いというのはご存知でしょうか。現地の韓国人でさえ専門医か非専門かを区別することは容易ではないのに、海外から来られる人は、なおさらそれは困難極まりないことです。そういうわけで 今日は韓国の美容整形外科の専門医と非専門医の区別する方法をお話したいと思います。これから韓国で整形を考えている方は病院選びの参考にしていただけたらと思います。注意:長文になりますので、興味のある方のみ閲覧ください。

※大前提として、日本で形成外科にあたる韓国語は成形外科です。また、日本の美容整形は韓国語では美容成形というのが正しいのですが、このブログでは病院や学会名は整形と称し、医師(資格)については形成外科と称しています。

 

それではまず専門医と非専門医とは何かをについて説明します。

専門医と非専門医とは?

医者になるためには、まず医科大学に入学します。医科大学を卒業すると、医師の国家試験を受け、医師の免許を取得すれば、一般医になります。(ただの医者)この一般医が大学病院でインターン1年、レジデント4年を経て専門医の資格に合格すれればそこではじめて専門医になります。

このインターン1年という期間に色々な診療科をまわり、本人が専攻する科を選択します。産婦人科、胸部外科、内科、家庭医学科、精神科、形成外科、麻酔科などたくさんの科があります。ここで、形成外科専門医になるには、形成外科レジデントの試験を受けて合格し、レジデント4年の期間を経て形成外科に対する専門的な勉強、研究、実習を修了します。それからさらに専門医の試験を受けて合格した人が晴れて形成外科の専門医となるのです。

100%すべてが合格して専門医になるのではなく80%くらいが合格し、20%は再修するケースがあります。(まれに3度くり返す人もいる)

こうして韓国では現在までの正式な形成外科専門医数は、1700名に少し満たない人数だそうです。思ったよりこの数字はちょっと少ないですよね。ソウルの狎鴎亭・江南エリアだけで600ヶ所を超える整形外科がありますので。。^^;

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ところで韓国では、一般医の資格があるだけで開院するのには問題がありません。一般医がレジデント過程を経ずに開院して診療すれば当然、これは非専門医になります。つまり、医者であることには変わりありませんが、レジデント時代を専攻しておらずに、診療すれば非専門医といえるわけです。

医者は基本、医学を学ぶためやり方はわかりますが、専門医と非専門医の差はそれをどれだけ専門的に深く学んだか学ばなかったのかの違いにあります。

専門医からすればレジデント期間の実習だけでも足りないというのに実習もきちんとしなかった非専門医が何の美容整形をするのか?ということになります。

専門医と非専門医の区分方法

1)専門サイトで検索

 整形コリア http://www.prskorea.co.kr/
※形成外科の専門医団体形成外科ポータルサイトです。専門医の名前または病院名を入力すると検索ができます。(ハングルのみ)ここで検索に出てこなかったら、非専門医が運営する病院もしくは非専門医だといえます。

2)履歴で判断する方法

専門医であるなら病院に入った時から、部屋またはホームページに形成外科専門医と書かれてあり、専門医の資格症などが掲示されています。しかしそうではない人は、その辺が省かれていることが多いです。履歴を詳しくみると、専門医の履歴との差がわかります。整形は大きく美容と再建手術とに分かれますが、私たちが多くみかける整形外科は、主に美容の手術を多くしています。美容手術は再建手術と少し違うため、大学病院で実習を通して学んだというよりは、一般医の資格だけあっても自身の能力の限り別途で美容手術を学ぶケースが多いです。そのため100個の整形外科のうち、半分は専門医、半分は非専門医が運用しているともいわれています。

形成外科専門医の資格証を取得した医者は、大韓整形外科学会に加入しています。さきほどのポータルサイトでも検索できます。

ところで形成外科専門医ではない場合、絶対に整形外科という単語を使うことはできません。しかし、他の名称を使って、私たちが見分けをつけられないようにしているケースが非常に多いです。

例えば、

国際美容整形専門医IPRAS(国際整形外科学会) → この名称の学会は、国内に正式な資格はないといいます。非専門医である場合、この名称の学会に加入していることが多いです。

大韓美容整形学会  “外科”が抜けている。一般医が作った団体

大韓脂肪整形学会 公式団体なし

大韓幹細胞整形学会 公式団体なし

大韓美容外科協会 公式団体なし

アメリカ(日本)美容外科学会 公式団体なし

アメリカ脂肪整形学会 公式団体なし

韓国美容整形医学会 公式団体なし

大韓肥満体型医学会 公式団体なし

ICCS(国際美容整形大学) 修了公式団体なし

大韓美容整形外科学会 ある  (専門医であれば100%学会の正会員)

大韓頭蓋輪郭整形外科学会 ある (専門医であれば100%学会の正会員)

大韓整形外科医者会 ある (専門医であれば100%学会の正会員)

 

大韓美容整形学会と、美容整形外科学会は違います。(外科が抜けています)このように混乱させる履歴がありますので、きちんと確認すれば専門医か非専門医かの区別がつきます。

3)看板の区別法

通りすがりでなんとなくカウンセリングを受けてみようと病院に入ることもあると思います。このような場合、入る前にその病院の看板を見て専門医か非専門医かを判断することも可能です。医療法上、病院の看板には、必ず医院という文字をつけなければならないことになっています。

ここで、専門医である場合には、●●●整形外科医院、または●●●整形外科という表示をしていますが、非専門医の場合、診療科目という単語を必ず加えなければなりません。でなければ医療法違反で申告可能)ところで、非専門医だからと非専門医であることをわかるように表示するわけはなく、それをうまく隠して医療法をくぐり抜けているのが現状です。

例えば、診療科目:整形外科という文があった場合、診療科目という文字部分をわざと薄い色にして目立たないようにしたりします。

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診療科目という文字は遠くからみたら、よく見えません。また、●●クリニックや、●●センターなどといった名前も非専門医です。

 

専門医・非専門医を区分しなければならない理由?

これは実際の話ですが、多くの美容整形の医者の中でも、非専門医でも美的感覚が優れていて手術を上手にこなす先生もいれば、有名な大学の形成外科専門医の資格を持っていても手術が上手ではない方もいます。

韓国の美容整形の歴史はまだそんなに長くありません。美容整形外科ができる以前には目は、眼科、鼻は耳鼻咽喉科、エラ骨は歯科で手術を進めていたといいます。どうしたって目は眼科のほうがより知識が多く構造についても詳しいはずです。鼻や口腔などもそうです。ですので、私の正直な意見としては、専門医、非専門医についての区分よりも、まずは経歴をみます。経歴が必ず最優先、その次に施術結果(美的感覚)、その次に専門医か非専門医です。経歴が多く手術も上手で形成外科専門医であれば言うことありません。しかし、現実は多くの非専門医が美容整形を学んで実際に施術を施しています。

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手術が上手くいけば問題ないですが、事故が起きることもあり得ます。手術結果が綺麗ではなくなる可能性もかなり大きくなります。このような状況はいくらでも発生しえますので、きちんと調べてから行くことが何よりも大切です。それでもよくわからないという時には、形成外科専門医>経歴>施術症例の順で、判断することをおすすめします。

 

 

 


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