睡眠麻酔剤・プロポフォール中毒について

 

プロポフォールという睡眠誘導剤をご存じですか?韓国では多くの整形外科でこのプロポフォールを手術時の睡眠誘導薬として使用しています。ところでこのプロポフォールには中毒性があるといわれています。昨年、韓国の芸能人のプロポフォール中毒が発覚しニュースにもなりましたが、最近ではタレントのエイミーが騒がれていました。こうなるとプロポフォールはとても悪いもののように思えてきますが、今日はこのプロポフォールを正しく理解するためにお話ししたいと思います。

 

 

Q 実際にプロポフォール中毒者は多いのでしょうか?

A もの凄く多いわけではありませんが少なくもないようです。

プロポフォールを求めて病院に通う方というのは、若い女性が多いようです。芸能人は、施術を受けながら(皮膚管理やレーザー等ではない施術で)お願いする場合があるそうですが、ある病院で勤務している人の話では、一般人の場合には病院1箇所に1人いるかいないかの中毒患者さんがいるということです。つまり、中毒者の数はすごく多いというわけではありませんが、韓国内の病院の数を考るとその数は少なくないといえます。

 

 

Q 整形手術を多くするとプロポフォール中毒になりますか?

A いいえなりません

手術を多く受けたからと中毒になるものではありません。聞いた話では、睡眠麻酔を受けたいがために整形手術を繰り返す方も多いそうです。何だかんだ理由をつけては必要のない整形を繰り返し、そうしてする整形がなくなると今度は皮膚レーザーを受けに来るのですが、その際にも必ず睡眠麻酔をしてくれというそうです。

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ではなぜ睡眠麻酔を続けてしたくなるのか?これはプロポフォールの問題ともいえますが、ずばり幻覚症状です。夢をみてるような錯覚、熟睡したような錯覚、気分が良い錯覚に陥ります。プロポフォール中毒者の話では、大部分が眠りにつくその瞬間の気分が忘れられず、再びプロポフォールを求めるようになるのだそうです。

 

 

Q プロポフォールは一度だけ打っても中毒になりますか?

A いいえなりません

プロポフォールでは睡眠誘導がなされない人もいれば、少量の注入でも深く眠りにつく人もいます。一度注入したからと中毒になるほどなら国家的次元で投与が禁止されることでしょう。プロポフォールは美容整形だけで使用されているわけではなく、医療界全体で使用されています。睡眠内視鏡にも使用されますし、簡単な麻酔施術にも使用されています。では定期健診で睡眠内視鏡を受けていたら中毒になるでしょうか?もちろんそうではありません。中毒になるかどうかはすべて本人の意志の問題です。

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Q プロポフォールは簡単に投与してもらえるんですか?

A いいえそんなことはありません

以前はこの薬物について規制が厳格ではなかったため、知らないふりをして投与をしてくれる病院、医師、スタッフがいたかもしれませんが、今はそうではありません。2011年に韓国では麻薬類に分類されながら、抗精神性医薬品として分類され、麻薬類管理に関する法律施行令がはじまりました。病院でも二重緊錠装置をしなければならないという規定ができました。

入出庫から、在庫の把握、投薬後に残った分量の廃棄まで、厳しく規制して管理されているため、今は簡単に投薬を受けることはできず、手術時の麻酔目的下の専門医の指示のもとで投薬がなされます。ですので、外部から持ってきて出ることもできませんし、病院内または個人で売り買いもできません。これを違反した時には、過怠料が課されたり、深刻な場合には病院の営業停止にまでもなりえます。

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プロポフォールを使用する理由は、手術時の麻酔のための睡眠誘導を行うためです。局所麻酔をしたことのある方はご存知だと思いますが、局所麻酔はものすごく痛いです。もう二度と受けたくないと思うほどの痛みがあります。ですので、睡眠誘導で一瞬寝ている間に痛みや不快感のない手術が受けられるようにするための補助処置であるだけなのです。

 

プロポフォールは適当量を安全に使用すれば、問題になることはありません。そういう意味で、無責任に目をつむって、知らないふりをして投薬する病院関係者たちは目を覚まさなければいけませんし、無条件に悪いものだと決めつける意見もありますが、どのように使われから悪いのだと明確に伝えることが重要だと思います。私たちに正しい情報を伝え、正しく使われるようにしてほしいものです。

 

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