頭の形というのは、他人からはあまり気づかれない部分ではありますが、当事者の本人にしかわからない悩みがあり、改善したいと願っている人は意外と多く存在します。そこで今回は、頭の形を改善する頭部整形をご紹介します。
頭の形が変形する理由
人の頭蓋骨は基本的に柔らかい球形をしています。しかし、頭蓋骨が定着していく乳幼児の時期に繰り返しの習慣や姿勢が続くと、頭蓋骨の成長が均等に行われず形が非対称(斜頭症)になったり、後頭部が扁平になる短頭症になってしまうことがあります。また、成人した後も何らかの外傷によって頭骨が陥没したり変形してしまうことは考えられます。
頭部整形の特徴
頭部整形は、後頭部や頭のてっぺん、額などの不均一な形や陥没を矯正する手術です。骨の役割をするオステオボンドを補填することで、丸みをおびた綺麗な形状を作ってあげることができます。手術の切開は約4cm ほどですが、この手術のために髪を剃る必要はありません。
また、オステオボンドは必要な位置にほぼ完全に密着し適合するため、副作用の心配がなく、効果も自然です。
【手術の手順】
① 手術は局所麻酔で進行します
② 切開する部分の髪を結び、4~5cmほど切開します(髪を除毛する必要はありません)
③ 頭の骨を取り巻いている骨膜を剥離し補形物が入る空間を作ります
④ 練ったオステオボンドを注入し精巧に形をととのえます
⑤ オステオボンドが完全に固まったら切開部分を縫合し、頭に包帯を巻きます。
オステオボンドは、アメリカのFDAと韓国の KFDAで承認を受けている材料です。柔らかく練った状態で使用しますが、骨のように硬く固まる特徴をもっています。骨との接合部位がほぼ完璧に密着するため、血や水が溜まるなどの副作用の心配のがありません。
【オステオボンドのメリット】
型取りをする必要がなく当日手術が可能
前もって半永久的に持続する 位置が変わったり吸収されたりせず
FDAとKFDAの承認を受けた安全な補形物である
自由なデザインを実現可能
練り状の柔らかい性質なので頭の形に合わせて副作用がほとんど無い 接合部位にほぼ完璧に密着するため血や体液が溜まる
メリットの多いオステオボンドですが、あらかじめ完成された形を挿入するのではなく、手術を行いながら迅速に形を完成させなければならないため、その扱いはとても難しく熟練した専門医にしか行えません
手術概要
・手術時間:約1時間
・麻酔方法:静脈麻酔/局所麻酔
・抜糸:約7日目
・入院期間:なし(当日退院)
・来院治療:1~2回
・回復期間:3~5日で日常生活可能
・回復期間:3~5日で日常生活可能
手術後の痛み
・小さな切開と精密な縫合により比較的回復の早い手術です
・麻酔が切れる過程でズキズキとした痛みや膨張感を感じることがありますが、処方された鎮痛剤で緩和することができます
・睡眠時の姿勢は手術当日から制限はなく自由です
・麻酔が切れる過程でズキズキとした痛みや膨張感を感じることがありますが、処方された鎮痛剤で緩和することができます
・睡眠時の姿勢は手術当日から制限はなく自由です