脂肪溶解注射をおすすめしない理由

“注射1本で簡単に痩せられる!” このような謳い文句の施術を聞いたことありませんか?

世間一般では、脂肪溶解注射、脂肪分解注射、ダイエット注射と呼ばれているお注射の類ですが、脂肪吸引に比べて料金も安く、手軽で簡単に受けられるので興味を持ってる方、あるいはすでに体験済みという方も大勢いらっしゃるかと思います。

しかし、私個人的には、脂肪溶解注射はおすすめしません。というのも、脂肪溶解注射には知られざる問題点があるのです。今回はそれについてお話ししたいと思います。

まずは、脂肪溶解に使用されている注射の種類からみてみましょう。

脂肪溶解注射の種類

・PPC(Phosphatidyl Choline)

大豆のレシチンから抽出した成分が脂肪を溶かし小便や汗で排出させる施術として、局所の部位の脂肪を分解する用途として使用されている。本来、PPCは肝性昏睡の補助剤として許可を受けたが、韓国内でも脂肪を溶解する目的の施術に使用されている。

・HPL(hypotonic pharmacologic Lipodissolution)

HPLは低等張性と、脂肪溶解を促進する薬品などいくつかの薬物を混合して作った溶液で、脂肪細胞に薬物を簡単に伝達し脂肪を溶かし排出を促進する。HPLは注射後、施術部位の脂肪を溶かし排出を誘導する高周波管理を並行したりする。HPLは動脈硬化、肝疾患、認知症患者の細胞膜の結合および再生のために使用されていたが、1988年にフランス、ブラジルで皮下脂肪に注射した際に脂肪を破壊する効果があることが知られ、脂肪溶解注射の施術に使用されている。

・LLD (Lypolytic Lymph Drainage)

ヒアルロニダーゼ(Hyaluronidase)というタンパク質の酵素が主成分で、皮下脂肪に注射し、局所部位の脂肪細胞とセルライトを溶解し、リンパ管を通して排出する施術方法です。本来、この成分はリンパ浮腫を治療する過程で偶然に発見され、浮腫治療の際に繊維化組織を破壊する薬物として使用されており、脂肪組織を減らす効果も見つかって、現在は脂肪溶解の注射施術のひとつとして使われている。

・カーボクシー(Carboxy)

内視鏡施術の際に使用される医療用の二酸化炭素ガスを皮下脂肪層に注射し、局所的に促進される脂肪細胞を溶かし除去する施術方法です。1930年頃、フランスで閉鎖性血管疾患を治療する目的で使用したのが始まりで、リュウマチや乾癬(かんせん)などの治療にも使用されており、肥満線の改善にも使用されている。最近は“ガールグループ注射”“ダイエット注射”などと病院ごとに様々な名称が出ているため注射の主成分が何かを確認する必要がある。

百瀬

PPC注射やHPL注射はよく耳にすると思います。あとマネキン注射と名付けている病院もありますが、これも成分はPPC注射と同じです。

実は、脂肪分解の用途として認可されていない

注射だけで、顔や体の贅肉が簡単にとれるのだとしたら、まさに夢のような施術だと思います。しかし、問題は、その施術で使用されている成分の安全性にあります。

長い期間を経て、ある程度の安全性が認証されていると言っているのは、実はそれを施術する病院側だけであって、韓国の医薬品肥満注射の用途として許可されている薬品は無いことを明らかにしています。つまるところ、脂肪溶解注射の施術は、脂肪分解の効果と安全性の立証がきちんとした検証を通して明らかになったものではないということです。

 

百瀬

 

施術を行っている病院では、その効用・効果の説明はしても、副作用についてはきちんとした説明を行っていないところが、ほとんどいうのが現状です。

脂肪溶解注射の副作用

内出血、注射針の跡、炎症の発生、吐き気、施術部位の色素沈着、筋肉痛、皮膚の壊死など、大なり小なり副作用が起こりえます。また時折、食用増進の現象があらわれる場合もあり、そのようなときは食用抑制剤の処方をしてもらう必要もあります。

許可を得てない薬品を安全と言って使用し、劇的な効果を広告する病院にも問題はありますが、手軽に効果だけを得ようとするお客さんたちにも問題はあります。病院側には、正確な情報をお客さんに知らせ、客観的に判断して施術を受けてもらうようにする義務があります。いっぽう受けるお客さんたちは先のような副作用と危険性があるということを留意したうえで選択していただければと思います。

 

百瀬

 

施術を受けるかどうかは本人の自由ですが、私はやっぱり脂肪溶解注射はおすすめできません。お問合せやいただいても病院の紹介等は行っていませんのでご了承ください。